いろんな情報に振り回されてはいけない、人は人、自分は自分で考える
最近年金や老後資金の情報がめっぽう多くなってきましたよね。
ネットで、
「60歳代のおひとりさま「貯蓄ゼロ」は約29%」
「60歳代「おひとりさま」世帯の貯蓄額中央値:300万円」
とか、目にするとついつい記事を開いてしまいます。
ゼロ円の人ってそんなにいるの?私は300万円よりは貯蓄はあるからマシかな?
とほっとする一方で、
ゆとりある老後生活には月27万円必要、とか見るとそんなお金どこにも無い!とガックリきたり、
どうしても無意識に比較して、焦ったり、不安になったりしてしてしまいます。
状況は人それぞれ違うのだから、こういう記事を鵜呑みにして不安を煽られる必要はないですよね。
そもそも老後生活費の情報は、持ち家、夫婦の場合のパターンが大半
今でこそ「おひとりさま」の平均的な年金受給額とか生活費とか記事が出るようにはなりましたけど、
それでも持ち家が前提だったりの内容が多く、賃貸住まいの私には参考にはなりません。
「おひとりさま」という言い方にしても、
・私のようにずっと未婚の人もいれば、
・連れ合いを亡くした人もいるでしょうし、
・「おひとりさま」=女性というイメージがあるけど、男性だっているはずです。
それぞれの状況で年金受給額も違うでしょうし、年金受給額は多くても貯蓄が少ない人、逆に年金受給額は少なくても貯蓄が多い人もいるはずです。
だから老後必要な年金額は○円、とか一括りにはできないはずです。
月に年金12万円は少ないの?生活出来ないの?
何年か前、年金が少なくこれでは暮らせないと高齢の男性が不満を募らせ新幹線に放火した事件がありましたよね。
確かこの時の年金受給額は12万で、12万円って十分ではないかもしれないけど少なくはないんじゃないの?と思った記憶があります。
だって、当時ねんきんネットで調べた私の年金受給額がそのくらいだったのです。
その事件を検索してみたら「月の年金12万円で家賃が4万円、その他費用を払うと4万円しか残らない」とありました。
その他費用がわかりませんが、残り4万円が食費やら光熱費等、諸々の生活実費だとしたら、ラクではないかもしれません。
年金12万円は手取りなのかそうでないのかわかりませんが、「その他費用」の4万円が家計を圧迫していたのではないでしょうか?
家賃4万円として、残り8万円で生活費を賄おうとすれば出来なくはなかったように思います。
現に私は先日65歳以降に受給する年金は月に約14万円という記事を書き、実際の手取りは約12万円だろうと予測しました。
過去記事→老後の年金12万円だけで生活出来るかシュミレーションしてみました
それで家賃さえ抑えることが出来れば、12万円でもやっていける(だろう)と踏んでいます。(私のおひとりさまの生活費は家賃+8万円という法則)
私は老後生活の予行として都下UR賃貸で月11万円で生活している方のブログを読んでいます。
節約や生活の工夫はされていますが、けっしてカツカツでギスギスした暮らしではありません。
なので私も老後は賃貸なので、この方のブログを読むと12万円でやっていけないことはないと思えるんですよね。
老後に負債を持ってはいけない、資金を増やすのは必須、あとは何といっても「健康」
たぶん、ですが、この事件の男性の「その他費用」は負債だったのではないでしょうか?
老後に「負債」は絶対引きずってはいけないし、まして借金なんか作っちゃいけない。マイナスの要素は持っちゃいけないですね。クレジットカードのリボ払いなんてもってのほかです!
それと老後に備え「資金」は必須です。年金だけで貯蓄の無かったこの男性はいっそう焦りと不安を煽られたのだろうと思います。
やはり生活の基本はお金、何かの時に備えが有ると無いとでは気持ちの余裕が違うと思います。
ではいくら「資金」があれば安心できるのか?
これも人それぞれで、私の場合老後2000万円に600万円足りないと焦ってるわけですが、
仮に2000万円あったとしても、今後お金の価値が下がるだろうし、物価は上がって行くだろう、何か突発的な事が起こるんじゃないかと考えると「足りない」と思っています。
考え始めたら老後の不安は尽きません。
それが「お金」なら、働けるところまで働いて収入を得るしかないと思います。
四の五の言わずに働く!それしかないでしょう。
あとは何と言っても「健康」です。今自分がこういう状態なので、資金の有無以上に不安が先立ちます。
当たり前のことですが、「健康」があってこその日常です。