独り身の高齢者が突然死、全員遺産相続放棄したけれど、家が

2022年5月13日金曜日

お金 住まい 日記

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友人から聞いた遺産相続放棄の顛末

久しぶりに友人と会った時に聞いた話愚痴ですが、突然一人暮らしの叔父さんが亡くなったそうで、未婚で子供はいませんでした。


その叔父A氏にはBCDEの4人のきょうだいがいて、Cは友人の親ですでに亡くなっています。


他の3人のきょうだいは遠方に住んでいるため、近くに住む友人が時折(頼まれたりして)高齢のA氏の様子を見に行っていたそうです。


で、A氏が亡くなり、直後きょうだいBから友人に「家に行って保険証か通帳を探してきて欲しい」と言われたそうです。


友人は即座に断ったそうです。


理由は2つ、


一つは、A氏のきょうだいでもない自分がなぜそこまでやらなくてはいけないのか、遠方だからという理由で都合よく利用されるのが目に見えていたし、他人のそういう物(保険証や通帳)を探して無断で持ちだすことにもためらいがあったし、後でトラブルになるのも嫌だったからです。


もう一つは、A氏の遺産を分割するとすれば、きょうだい4人だから1/4分ずつで、すでに親が亡くなってる友人は1/8の権利があると言われたそうで(残りの1/8は友人のきょうだいの分)、この友人のきょうだいが強欲で普段から頭痛の種の人。。。関われば、トラブルになるのは目に見えていたからです。


なので、友人は即、遺産相続放棄を宣言したそうです。


友人はBからは何でそんなこともやってくれないのかとなじられ、強欲のきょうだいからは、何で相続放棄するのかと責め立てられたそうです。で、友人が相続放棄したことでBDEも放棄しました。


そんな状況に強欲きょうだいも「欲をかく」奴に見られたくないとのことで渋々放棄しました。でもその恨みつらみは友人にネチネチと向かい予想通り険悪になってしまっているそうです。


全員相続放棄しても家の処分問題が残った

全員相続放棄したことで一件落着のように見えたのですが(ここから先は私もちゃんと理解してないので正しくないかもしれません)

その後、A氏の家を処分しなければならないという問題が残り、その費用負担も友人は1/8と言われ、強欲きょうだいは「絶対払わない」と言っているそうです。


素人考えではA氏の遺産なり土地の代金で、家を取り壊して更地にすればマイナスにはならないんじゃないの?少なくとも費用は抑えられるんじゃないの?と思うのですが、


すでに相続放棄してしまっているので、そういう「相殺」みたいなことは出来ず、相続者側が費用負担し更地にしなければならないようです。


そんなの理不尽な「損」ですよね?


じゃあどうすれば良かったのか?


たぶんBDEの誰かがA氏の遺産(家や土地も含め)相続後そのまま維持するか、家や土地を売却処分する、


もしくはBDE全員で相続し、プラスマイナス精算(土地を更地にして)して、それで遺産が残れば平等に分ける、不足であれば平等に負担する、のが「損」無し、もしくは大きくしない方法だったのかもしれません。


でも相続者が一人なら一人で決められますが、それが2人、5人とかになればその数だけ考え方も異なり、思惑もあり簡単に決まらないでしょう。


相続放棄した=もう何も関係なくなった、ではなく家を取り壊し更地にしなければならない問題は残る、その義務は遺産相続と同じで血縁をたどって要求される、ということなのでしょうか?


私の場合、もし母が亡くなり、私は相続放棄できょうだいが遺産を相続したとして、その後、きょうだいが先に亡くなったら、私が相続するしないにかかわらず、家だけは更地にしなきゃいけないということになります。


街であれば土地には値がつくかもしれませんが、実家は一日バス一本だけの辺鄙な場所だから買う人なんていやしません。


土地は国に寄贈するので家の取り壊し費用は勘弁して下さい、というわけにはいかないのでしょうか?


亡くなった直後に引き出された現金の残高が合わない

友人の話を聞いていちばん驚いたのは「現金」のことです。突然亡くなったA氏、そうなると銀行からお金を下ろせなくなるからと民〇〇員が直後現金を下ろし(なぜ下ろせたのか?)、それを葬儀費用にあてたそうです。


親戚やきょうだいのドロドロに関わりたくはない友人ですが、近くにいて時折様子を見てきていた経緯から役所に提出しなければならない書類等を記入していた時に、預貯金の残高を書く欄があり現金の残高が葬儀費用を引いた額より少なかったので、民〇〇員に聞いたところのらりくらりと埒が明かなかったそうです。

私が聞いていても絶対その民〇〇員が怪しいのですが、友人は精神的に疲れてもうどうにでもなれと追及するのを止めたそうです。


私は民〇〇員が、対象者にどこまでサポートするのか知りませんが、高齢で一人暮らしで頼る人がいないとなれば、親身に手を差し伸べてくれる人がいたら信用してしまうでしょう。

A氏はもしかしたら現金の引き出しも日常的に頼んでいたのかもしれません。

だとすればA氏の身の上も把握しているでしょうし、このくらいはバレないだろうと思ったのでしょうか?

人は誰でもお金が絡むと、話し合ってみんな平等にとかそんな平和的にはまとまらなくて、欲がむき出しになるのは想像できます。

でも法的に遺産相続権利の1/8が友人にあるのかわかりませんが、相続放棄したのに家を更地にする費用1/8の義務は無いはずです。

そこは話し合いで決めて下さいということなんでしょうけど、それが一番難しい。


ある日突然、家の処分義務が降りかかってくる可能性は誰にでもある

家が、家族が続いていくなら何も心配はありません。でも自分で終わりとなる場合は最後はどうするのか、誰かに迷惑や負担をかけないよう、きっちりしておかなければいけないですね。


私は一人だから、自分で決めて誰にも迷惑はかけないようにしよう、とは思っています。でも、これは私が先に死ぬ場合は良しとしても、もしきょうだいが先に亡くなったら実家の取り壊し更地問題は私に回ってきます。


それを避けるためにはお互い生きてるうちに話し合う必要がありますが、、、、これが難しいです。


家は売れる場所に建てないとダメですね。多少なりとも遺産があれば良いですが、それも無し、土地にも値段がつかないとなると費用だけが発生してしまいます。


それが自分の実家なら仕方がない、周囲に迷惑はかけられないという気持ちになりますが、

もしかしたらある日突然会ったこともないその人とあなたは血縁だから、家の処分をして下さい、なんて役所から連絡があったら頭の中が真っ白になってしまいそうです。


そんな可能性は低いでしょうが、ゼロではないはずです。


2035年には人口の半分が独身者、ソロ社会になります。そして2040年には高齢者が次々と亡くなる「多死社会」になるそうです。

核家族化は現在進行中で田舎であってもそれは同じで、日本各地で空き家が増えていくのは予想できます。

たとえ土地の高い東京でも、持ち家であっても土地は借り物というケースは少なくなく、家の処分費用だけが発生するかもしれません。


なので家の取り壊し更地問題は誰にでも降りかかってくる可能性はあるんじゃないでしょうか?

私は一人だから、自分のことだけをちゃんとすればどうにかなると思っていましたが、友人の話を聞いてそれだけでは済まない場合があることを今回知りました。

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kiraです、60代都内ひとり暮らし、老後資金を増やすためフルタイムで勤務中。2021年から投資信託(NISA)にもチャレンジしています。
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