都心のマンションに住んでいたNちゃん
Nちゃんのことを書いたらいろいろと思い出した
Nちゃんは中央区にマンションを買って住んでいた。
30年まではいかないけど買った当時の値段からは、今も下がってないって言っていた。やっぱり都心の不動産価値はすごいね。
東京都では70歳以上になると都営地下鉄やバスがほぼ無料になるシルバーパスが利用できるのは知られた話だけど、中央区では敬老の日には歌舞伎座とか新橋演舞場の観劇券やお祝い金が配られるんだって(今はどうかわからない)
浦安市のディズニーランドで成人式みたいなもんかもしれないけど、他の区に住んでる人に聞くと敬老の日にはせいぜい銭湯の無料券くらいらしく、こんなにも違うんだね、
私には中央区に住むなんて不可能だけど、70歳以上でシルバーパスが使えるなら都営の沿線に住めたらいいなと思った。(今もそう思う)
Nちゃんは私と同じくおひとり様で、だから年の差はあっても話(考え方)が合うっていうのは確かにあったと思う。
そうやってあれこれおしゃべりしていく中でいろいろと知ったことはあるけど、「心は18だよね」とは聞けても、Nちゃんの個人的な、ましてやお金のこととかをズケズケと聞いたりはしなかったし、Nちゃんが話せば聞くという感じでした。
老後の住居もお金の心配も無さそうだったのに
Nちゃんは家がお金持ちとかじゃなく、40歳の頃に働いていた職場が社会保険に加入してなくて、老後の生活を考えた時に愕然として、資金をなんとかしなきゃと、そこからモーレツに働いて個人年金保険にも加入して、貯金もがんばったって言ってた。
その過程で周囲の人がすごくいいからと勧めてくれた、その中央区のマンションを買ったらしい。
私がNちゃんと出会った頃はすでに定年退職後で、マンションのローンも終わり、生活は国民年金とその個人年金、あとは貯蓄で賄っていたんだと思う。
老後の住居の心配もないし、趣味に使うお金もあり、私とお茶や食事をしたり、毎月のように1、2泊の旅行へも行っていたから悠々自適の生活だったと思う。
もう何も心配することないじゃん、私にはそう見えたんだけど、Nちゃんはきょうだいと同居していて、そりが合わなかったみたいだ。(マンションもきょうだいと2馬力だから買えたとは言っていた)
合わないのはたぶんずっと前からだろうけど、きょうだいが退職して一日中在宅するようになってから、だんだん険悪になったらしく、趣味の後、すぐには帰宅したくないNちゃんから、いつも夕飯食べて行こうって誘われた。
Nちゃんはそういう事情とこの先の健康の不安もあって、どこかの施設に入ることも考えてるみたいで、そうなるとまとまったお金がいるよね。
マンション売るにしてもきょうだいが同意しないことにはどうにもならないし、
って悩んでるんだなって言葉の端々から察した。
他人ならケンカして終わりでも血が繋がっているとそうはいかないよね。
私もきょうだいとはそりが合わないから想像できる。
Nちゃんどうしているだろう?
今は都内のマンション価格は高騰して、ましてや場所は中央区、駅近の立地の良いところだから、買った当時と同じ価格どころか、もっと上がっていると思う(都心5区というのはそうらしいから)
「 kiraちゃん、売っちゃったわよー、これでスッキリ!」だったりするかも.笑
とにかくNちゃん、元気でいて欲しい。